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入れ歯になる人とならない人の分かれ道??
こんにちは歯科医師の高橋です。
皆さんは入れ歯になるか、ならないのかはどこが分かれ道だと思いますか?
歯の治療に関しては関心があったり、なかったりとさまざまだと思いますが、実際に歯がなくなってしまうきっかけはどこなのでしょうか。歯を抜いてしまったときでしょうか、被せ物をしたときでしょうか、それとも小さなむし歯で歯を削ってしまったときでしょうか。
さまざま考えがあると思いますが、その中の一つのパターンをお話しします。
①第一大臼歯のダメージで占う
下アゴの前歯から数えて奥へ六番目の歯。それが人間の口の中で一番大きな歯です。これが小学校に入る少し前に生え始める第一大臼歯(六歳臼歯)です。この歯は、かみ合わせの要になる一番大事な歯ですが、一番早くダメになりやすい歯なのです。
その理由は、かみ合わせ面の形が複雑で、生えてくるのに時間がかかる(平均一七カ月)ためです。
そうです、この第一大臼歯がどれくらいダメになっているかをみることで、あなたがいつごろ入れ歯になるかを占うことができます。
子どものころに詰める処置をした第一大臼は、治療をくりかえし、結局抜歯となってしまうことが多いです。もし、今までどおりのセルフケアだと、その流れのままに入れ歯になってしまうでしょう。
②治療を重ねれば重ねるほど悪くなる
詰めものをした第一大臼歯は、数年から十数年で歯全体に金属をかぶせるクラウンに変わります。治療して詰め物を行なった歯は、再度虫歯になってしまった時に悪くなった時に今よりも大きな処置になってしまうのです。
更に、クラウンになった第一大臼歯は、管理が悪ければ、ある年月で歯ぐきの問題か、再度むし歯になるかで抜歯され、プリッジ(両隣りの歯を削って支えにして抜けた一歯を補う処置)になるでしょう。
これが六〇歳代ならいいのですが、四〇歳でこの状態になってしまうと、一生入れ歯なしというわけにはいきません。なぜならブリッジの土台になった歯は一〇年から二〇年で失われることになるからです。口の中の悪い衛生状態がつづくと、あっという間に入れ歯になる可能性は大きくなるのです。
髪が薄くなったりシワが増えるのは病気ではありません。でも、歯がなくなるのは病気が原因なのです。
これを防ぐためには、日常の適切な手入れが大切です。
更に、生涯自分の歯でかめることを考えた治療と専門的ケアをすることにより、
歯の寿命はより長くなるはずです。
2021年9月9日 (木)
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