2020年からの新型コロナ感染症拡大により仕事の働き方も大きく変化しております。 コロナ感染症が拡大する前までは、 会社や事務所へ行き仕事をこなされた方も在宅勤務が余儀なくされ 、パソコンソフトの Zoomなどを利用して家庭でも会議が行われるようになりました。対面での会議では今までご自身の口元に関心がなかった方も、 Zoom 会議によりパソコンの画像に写る自分の口元を見て歯の汚れを気にされる方が多くなっております。この傾向は女性よりもむしろ男性に多く、問い合わせを受けることが多くなりました。
ホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの二つの方法があります。オフィスホワイトニングは医院で歯面に薬液を作用させて数分間、光をあてて歯を白くする方法です。この方法の利点は、処置をした直後から効果が出ることです。しかし副反応として知覚過敏が大きく出ることがあります。一方ホームホワイトニングは、医院で歯型をとりマウスピースを作成します。そのマウスピースにホワイトニング用のジェルを適量入れ、自宅でマウスピースを数時間装着し歯を白くする方法です。こちらの欠点はマウスピースを使わなければならないこと、歯が白くなるまでに1日2~6時間ほどで2週間ほどかかることが挙げられます。副反応として同じく知覚過敏が出現する場合があります。オフィスホワイトニングより頻度は少ないです。またご自身でホワイトニングをする時間をコントロールすることができ、オフィスホワイトニングより後戻りも少ないと言われております。ホワイトニングの持続効果は約2年ほどと言われておりますが、コーヒーやタバコなどの嗜好品によりその効果は短くなります。ホームホワイトニングは、お口の詰め物や被せ物が変わらない限り同じマウスピースを使い何度もホワイトニングをすることができます。
マウスピースの中に入れるジェルのみを購入することも当院では可能です。歯と歯の間の茶渋などの色素沈着は、 PMTCと言われる歯面清掃でも完全に取りきることができませんが、ホワイトニングを行うことにより薬液の作用を使ってきれいにすることが可能です。
またオフィスホワイトニングもホームホワイトニングも詰め物被せ物や神経を取った歯は白くなりません。神経を取った歯を白くするには別の方法があります。天然歯のみが白くなります。さらに天然歯であっても、テトラサイクリン歯と言われる幼少時に服用された抗菌薬によって永久歯に縞模様のむらができます。こちらもホワイトニングにより改善することはできません。また妊婦さんや授乳中の方、18歳未満の方は禁忌とされております。
さらにホワイトニングをされる方に知っていただきたいことがあります。口元の明るさは歯を白くすることも効果的ですが、さらに明るくされたい方は歯茎を明るくすることによってより効果が得られます。歯茎は加齢により徐々に黒ずみ、淡いピンク色から暗赤色と変化していきます。また顔のシミと同じようにメラニン色素も増加します。メラニン色素をレーザーで除去することによりキレイな淡いピンク色の歯茎を取り戻すことができます。歯茎が健康なきれいな色の変わると、ホワイトニングした歯がより白くみえ、口元が明るくなり歯のホワイトニングよりもアンチエイジング効果を得ることができます。
メラニン色素は、喫煙されている方は非喫煙者に比べより沈着しやすいと言われております。喫煙者でこれらの治療を希望される方は、まずは禁煙されることをお勧めいたします。
まずは担当医にご相談して下さい。
2021年7月29日 (木)
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