通常舌は、きれいな赤い色をしていますが全体的に白くなってくると問題が起きてきます。その代表的な症状が、口臭です。舌の表面は、上皮による4種類の乳頭(糸状乳頭,茸状乳頭,有郭乳頭,葉状乳頭)で構成される。その舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着します。それが舌苔です。舌苔は、人によってつき方が違い唾液量の減少などで舌に汚れが付きやすくなる他、舌の位置によっても違いがあり通常の舌は上あごにくっついているため摩擦によって汚れが落ちますが、口呼吸や受け口の人など低位舌は、上あごに擦れることがないため、汚れが溜まりやすいと言われております。さらにストレスや免疫力の低下、消化器系の疾患によっても見られます。
また乳頭(糸状乳頭以外)には味覚の感覚器である味蕾があり,舌苔が大量に付着すると味覚も鈍くなることもあります。以上の状況により舌苔が付着した場合には舌の掃除をすることによって改善することができます。舌は、専用の舌ブラシの使用をお勧めします。ブラシは、起床時に1日1回で十分です。舌に付着している白い舌苔がとれるまで3~4回擦って下さい、またやりすすぎも問題があり、舌乳頭が摩擦で減ってしまうと唾液が舌に溜まらなくなってしまうのでこれも口臭の原因となってしまいます。
舌が白くなるのは、舌苔の他カンジダ症など違う病気もあるので歯科医の指導のもと舌磨きを行ってください。
2019年2月10日 (日)
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