親知らずを抜いて2~3日以降に出てくる痛みは、患部の感染が疑われます。その大半がドライソケットです。。ドライソケットは、抜歯後の治癒不全で骨の感染によって生じます。通常、抜歯後は患部が血液で満たされ血餅と呼ばれる血液の膜ができます。血餅はいわゆる口の中にできる「かさぶた」です。それが術後に激しく口をゆすいだり、触ったりすることで血餅が十分形成されなかったり脱落することによって骨が口腔内に露出するとこのような症状が現れます。これ以外に感染による炎症によっても血餅が形成されないこともあります。
またドライソケットの痛みは、抜歯したあとの傷の痛みとは違いヒリヒリとした灼熱感があり、鎮痛剤を服用してもなかなか痛みがとれません。因って抜歯後このような症状が出た場合は、速やかに歯科医院で処置を行ってもらうことが必要です。治療は、口腔内に露出してしまった骨を洗浄し抗生剤の軟膏を塗って血餅のできる状態に整え、治癒を待ちます。また症状がひどい場合は、抜歯した部位を掻爬(感染部を取り除いて出血させる)することもあります。1~2週間で治癒しますが、このような症状が出た場合は早めの受診をお勧めいたします。
2019年2月10日 (日)
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