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歯周病と歯磨き粉

2018年7月13日 (金)

カテゴリー: 歯周病

歯科医師の北見です。

 

突然ですが、皆さんは歯磨きの際に歯磨き粉を使っていますか?

おそらくほとんどの方が使用しているでしょう。

歯磨き粉は市販されているだけでも、相当種類があり、買う方も迷ってしまうのではないでしょうか。

メーカー側も創意工夫を凝らして、様々な製品を開発しているのですが、今回は『歯周病予防』を売りにしている製品について書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラッグストアなどで市販されているものだと、有名なのはこの辺りでしょうか。

 

『歯周病予防の歯磨き粉を使っているから、歯周病は大丈夫!』という方や、『歯周病になっても、歯周病専用の歯磨き粉を使っていれば治る!』と思っていらっしゃるかも知れません。

 

しかし!結論をいうと、これらの歯磨き粉を使っても、一度進行した歯周病を直すことはできません。そして、絶対に歯周病にならないとも言い切れません

 

歯周病の直接の原因は、細菌の塊であるプラーク(歯垢)です。プラークは歯の表面に形成され、成熟してくるとバイオフィルムと呼ばれる膜を作ります。これは、歯磨き粉の成分だけでは壊すことはできず、ブラシによって機械的に破壊するしかないのです。

歯周病にならないようにするには、このプラークを日々のブラッシングで、歯磨き粉に頼ることなく除去すること。そして定期的に歯科医院へ行き、自分で取れない歯石などをとってもらうことが非常に重要なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、歯周病は一度進行してしまうと、歯の周りの組織(歯周組織)が破壊されます。健康な歯肉は、歯の周りの溝(歯肉溝)が1〜2ミリです。

しかし歯周病になってしまうとこの溝が深くなり、4ミリ以上の歯周ポケットを形成します。

歯周ポケットの中は、深くなればなるほどブラシが届きにくい環境になります。

ましてや歯磨き粉に含まれる成分などは、ほとんど届きません。

 

歯周病の治療は、この歯周ポケットに住み着いた細菌を機械的に除去することがメインとなります。そのため、一度進行してしまい、深い歯周ポケットが形成された歯周病は、「歯周病に効く」とされる歯磨き粉を使用しても、根本的な解決にはならないのです。

 

このため、「歯周病を予防したい!」もしくは「歯周病を治したい!」という方は、歯磨き粉に頼り過ぎないことをオススメします。

 

ただ、歯磨き粉は『まったく意味がない』ということを言いたいわけではありません。

例えば、有効成分であるクロルヘキシジンは表面にプラークを付きにくくします。(日本では諸事情によりかなり濃度が低めですが)

またIPMP(イソプロピルメチルフェノール)はバイオフィルムの内部に浸透し、殺菌効果があると言われています。

そして、多くの歯磨き粉に入っているフッ素は、虫歯予防には大変有効です。

 

 

歯磨きの基本は、「歯ブラシによって直接プラークを除去すること」、「歯磨き粉はあくまで補助的なもの」という正しい認識を持つことが大切です。

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