2013年6月4日 (火) 00:04
6月1日(土)は、診療を休診して北見先生、衛生士の土田さん、小島さんの4人で歯周病学会に参加してきました。今回の学会は、高齢者の歯周病治療やインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)がテーマでした。高齢化が進む日本ですが、80歳で20本の歯がある人は約3割を越えました。高齢者の残存歯が増える一方、歯周病の罹患率も増加しています。ますます歯周病治療は大切です。
当院にも多くの高齢者が来院されますが、80代の患者さんが、来院される度におっしゃることがあります。その方は大病を患いお医者さんからもう先がないと宣告されている方です。「先生、最後に美味しいものを少しだけ食べたい。そのためには歯が大切なんですよ。こんな体になったら遠くへ旅行へ行けるわけでもないし、何か欲しいものがあるわけでもない、かといって生きていれば毎日お腹はすくから、食べないとしょうがない。それが楽しみなんですよ。」この言葉は本当に心に響きました。そしてなんとか食べれるようにしてあげたい、と思いました。人間いつどうなるかわかりません。その時その時精一杯の仕事(治療)をしていきます。
また少し前のプレジデントという雑誌にも、定年退職した男性に、今までで一番後悔していることは?という質問の第一位が歯の治療でした。リタイヤして時間に余裕ができて、歯の治療に通うことができるようになったが、同時に手入れ不足でほとんど歯がなくなってしまったとのこと。お金と時間に余裕が出来ても、健康を取り戻すことはあまりにも大変なことなんです。平均寿命は、どんどん延びていますが、健康でいられる健康寿命と一致している人はほとんどいません。健康寿命を延ばすには、まずは歯の検診をしましょう。我々がサポート致します。
話は変わりますが、当院の歯周病認定衛生士の土田さんがポスター発表してきました。多くの衛生士さんから質問があり大好評でした。後輩の小島さんもとてもいい勉強になったと思います。充実した学会研修でした。
カテゴリー: 未分類 | コメント コメントはまだありません